出版メディア論 第12回

簡単なまとめ

この動画では、日本の漫画産業のビジネスモデル、特に雑誌掲載された漫画をコミックスとして再販するモデルに焦点を当てています。

  • 漫画単行本の歴史と変遷
  • コミックスを中心としたビジネスモデルの確立
  • 3W1Hメソッドを用いたビジネスモデルの可視化

導入

この講義では、漫画産業のビジネスモデル、特に雑誌掲載された漫画をコミックスとして再録するビジネスモデルについて考察します。過去の講義内容を振り返りながら、現在のコミックス中心の漫画産業の形態を理解し、ビジネスモデルについて検討します。

前回のおさらい

前回の講義では、1980年代から2020年代までの漫画文化の変遷を概観しました。1980年代には週刊少年ジャンプの人気が確立し、コミックマーケットの参加者が急増するなど、漫画文化が成熟しました。1990年代には漫画市場の売上が減少傾向に入り、特に雑誌の売上が大きく落ち込みました。2010年代以降はデジタル化が進み、電子漫画市場が拡大し、縦読み漫画であるWEBTOONが登場するなど、漫画を取り巻く状況が大きく変化しました。

今回の内容

今回の講義では、雑誌に掲載された漫画をコミックスに再録するビジネスモデルを中心に解説します。コミックスの登場から現在までの状況を説明し、ピクト図を使ってお金とモノの流れを把握します。

まんが産業を取り巻く状況について

漫画単行本は、大正時代には既に存在していました。昭和に入ると、少年倶楽部などの児童雑誌で人気を博した作品が単行本としてまとめられるようになり、戦前の時点で様々な漫画単行本が発行されていました。戦後、手塚治虫が登場し、ストーリー漫画という表現が市場を席巻しました。1940年代後半から1950年代初頭にかけて、大手出版社による児童雑誌の発行や、中小出版社による書き下ろし漫画単行本(赤本漫画)の出版が行われました。赤本漫画で活躍した漫画家たちは大手出版社に引き抜かれ、赤本漫画は衰退しました。1950年代半ばには新書ブームが起こり、漫画を収録した新書も出版されましたが、内容は大人向けのコマンガでした。1966年には、子供出版社や小学館などがコミックスシリーズを創刊し、長編ストーリー漫画を再録する目的で新書版の単行本が登場しました。1967年には講談社コミックスが登場し、雑誌との連続性を意識した商品展開が徐々に増えていきました。1970年代のオイルショックによる紙不足をきっかけに、各出版社は雑誌用の紙を削減せざるを得なくなり、コミックスの発行に力を入れるようになりました。1980年代には漫画専門店が登場し、現在に至る漫画文化が確立されました。1990年代に入ると、雑誌全体の売上が減少する中で、コミックスの売上が増加しました。2010年代には電子書籍市場が本格化し、電子漫画の存在感が増しました。

ピクトを使ったお金とモノ(サービス)の流れの把握

漫画産業のビジネスモデルを把握するために、板橋悟氏が提唱した3W1Hメソッドを用いた図表記の方法を解説します。3W1Hメソッドの基本原則は、ビジネスは交換によって成り立っていること、2組の交換ペアを構成すること、簡単なシンボル記号(ピクト)を用いることです。ピクトでは、法人を四角、個人を人型、商品を丸、お金を円マークで表し、矢印でモノやお金の流れを示します。これらのピクトを用いて、雑誌掲載された漫画をコミックスとして販売するビジネスモデルを図示します。

雑誌→コミックスのビジネスモデルとその現状

出版社の収益は、雑誌の売上、広告の売上、コミックスの売上の3点から構成されます。雑誌を読者に提供するためには、商品の製造コスト、作家への原稿料、編集者の人件費、印刷費、流通コストなどがかかります。雑誌の売上と広告の売上が減少する中で、コミックスの売上によってこれらのコストを回収することが求められています。

今回のまとめ

元々読み捨てが前提だった漫画という表現の作品を保存する媒体としてコミックスが登場した背景には、漫画市場に連載の長編ストーリーが増え、それによって所有していく欲望が生まれたというニーズがありました。コミックスの形態は1960年代後半に生まれ、1970年代のオイルショックをきっかけに、コミックスによって売上を確保していく重要性が増したことで定着しました。コミックスの売上が出版社にとって生命線になる状況が作られている一方で、漫画雑誌の売上は低迷してきており、コミックスの売上の重要性はますます増しています。

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0:01 出版メディア論第12回事例研究漫画文化 5この事業を担当しています谷村です。第 8回の事業から日本の出版文化において 強い存在感を発揮している漫画文化を 取り扱っていますけれども、今回の事業 からは漫画産業をどう捉えていけるか、 そのビジネスモデルについて考える事業と なります。とはいえ、今回の事業では主に 前回までの事業で伝えた内容を振り返る 部分が多くなります。現在のコミックス 中心の漫画産業の形態をしっかりと抑えて もらえればと思います。

0:47 前回の事業のおさいをします。前回の事業 では1980年代から2020年代に入る までの漫画文化の変遷を見てきました。 1980年代に現在に至る漫画文化の成熟 が完成したと言えます。具体的には週刊 少年ジャンプの人気が確立し、そこから 多数のヒット漫画が生まれます。また コミックマーケット参加者が急激に増大 するのもこの年代でした。 この状況がさらに続いていき、1990年 代も漫画文化はその中頃に入るまで流星を 、え、極めていきます。しかし90年代の

1:36 半ばを超えると漫画市場の売上は減少傾向 に入っていくことになりました。特に雑誌 は2010年代後半以降急激にその売上を 減少させておりコミック氏の存在はもはや 風船のとしびという状況とも言えます。 2010年代以降さらに漫画を取り巻く、 え、状況はさらに変化しました。特に 大きな変化をもたらしたのはデジタル化 です。 電子漫画の市場は拡大を続けていき、 そして新しい表現としてWE という縦読みの漫画の形式も登場してき

2:23 ました。こういった状況の変化の中で 紙媒体を前提とした日本の漫画の表現や ビジネスモデルのあり方はそのに立たされ ているといって過言ではありません。 今回はそのビジネスモデルに焦点を当てた 事業を展開します。 今回の学びの概要を示します。今回の事業 では雑誌で掲載した漫画を コミックスに再録するビジネスモデルに ついて主に見ていきます。 漫画産業を取り巻く状況についてはこれ

3:09 までの事業でも触れてきましたが、その 内容をまとめていく復習のパートが今回は かなり多くなります。そのコミックスが 登場し、そして、え、現在、え、どういっ た状況にそのコミックスは置かれているの かを説明した上で、そのビジネスモデルに ついてピクトを使ってお金ともの流れを 把握していきたいと思います。 今回の授業もよろしくお願いいたします。 では漫画産業を取り巻く状況について見て いきましょう。 まずはコミックスが成立していくまでの 過程を見ていきたいのですけれども、まず

3:55 それにあたりこれは以前の事業では触れて いないようになってきますけれども、その 漫画単鉱本がいつぐらいから、え、発行さ れてきたかということについてお話しし たいと思います。 対象時代すでにしちゃんの冒険という作品 に遅れてでそれが大変その対象時代を代表 する漫画として当時人気があったという ことをお話ししました。で、しちゃんの 冒険は、え、当時もうすでに単鉱本として 発行されています。自動雑誌などに掲載さ れた漫画をまとめて発行するという漫画 単鉱本はすでにこの時期よりありました。 ただその数は数えるほどしかなかったと

4:42 言われています。 しかし昭和に入っていくと 以前お話した時は、え、その後、え、戦争 に突入していく中で規制が強まっていった ということをあのお話ししましたけれども 、漫画単鉱本という点で見た場合、昭和に 入った後、え、しばらくの間は漫画単鉱本 が大量に発行される状況が作られました。 例えば当時大変人気のあった自動雑誌とし て少年クラブという江者から出されていた 雑誌があります。この雑誌では小説、少年 小説がメインで、え、収録されてはいたん ですけれども、一方で、え、少年漫画も

5:27 たくさん、え、掲載されていました。その 代表的な作品がこれも以前取り上げました 野ラクロという作品です。で、こういった 野ロなどの人気作品は 漫画単鉱本として、え、その後まとめられ てで、え、書店に並んでいました。で、 そういった、ま、特に江談者から多くの 漫画単鉱本が当時は出されていたのですが 、え、そういった漫画単鉱本の流星を見て 、え、弱勝出版社 から書き下ろし、何かその雑誌にすでに 掲載されたものではなくて、え、単鉱の ために書き下ろされた漫画を、え、載せて

6:12 いる単鉱本が出されるようになってきます 。 ま、こういった、え、状況化の中で様々な 、え、漫画単鉱本がすでに戦前の時点で 発行されており、それが第二次世界大戦 終了後、ま、日本が配戦した後に漫画文化 が鼻開いていくその下地を作っていったと いうように考えることができます。 さて、ここからはすでに事業の中で 取り扱ってきた内容を、え、振り返って見 ていくことになっていきます。 戦争が終わって、え、間もなく漫画文化に おいては手塚を収むという才能が現れ、 そしてその手塚によって切り開かれた

7:00 ストーリー漫画という表現がやがて史場を 接見していくことになります。 1940年代後半から1950年代初所頭 の手塚が登場した時期の漫画市場において は 先線前線の流れを引き継いで大手出版社に よって、え、自動雑誌が発行され、その中 に、え、コンテンツの一部として、え、 漫画が連載されるということが、え、 起こっていました。またこれも先前からの 流れを引き継いでいうことになるんですが 、中小出版社によって書き下ろしの、え、 漫画単鉱本が出されるということもされて いました。当時、え、ま、その漫画単鉱本 は質悪い神を使っていたこともあって、

7:47 赤本漫画というように呼ばれていました。 この赤本漫画のジャンルにおいて手塚は、 え、優れた作品を複数出し、え、そして その才能が当時の子供たちでの間で大変 話題になっていきます。 そしてその結果、その赤本漫画で活躍して いた手塚サムをはじめとした人気漫画家 たちはやがて大手出版社に 引き抜かれて自動雑誌で連載を持つように なっていきます。で、赤本漫画という ジャンルそのものは、え、作家を引き抜か れてしまったこともあって衰退していき ます。

8:32 この赤本漫画を手掛けていた中小の出版社 、え、地方の出版社などは その業体扱う商品を変えざるを得なくなっ ていきます。 赤本漫画出版社の中には歌詞本屋を流通先 とつ本漫画出版社に姿を変えるところも出 てきました。 で、これらの漫画単鉱本の扱いというのは 質の悪い神を使っているものであったり、 あるいは歌詞本という形で一時的に読ま れることを、え、前提にするものでした。 この時期の漫画の大前提としてあったのは

9:18 読み捨てが前提であったということは注意 が必要です。現在私たちにとって コミックスというものは保管するもの、 所有するものという、え、イメージが強い ものなのですが、この時期はまだそうでは なかったということは注意しておいて ください。 1950年代半ばに新書ブームがあったと いうことはすでにお話ししてきました。で 、その新書の書籍が、え、販売される中で その新書ジャンルの1ジャンルとして漫画 を収録した新書も、え、出版されるように なります。このただ当時1950年代後半

10:05 以降に出てきていたその漫画を載せた新と いうものに載っている漫画のジャンルと いうのはストーリー漫画ではありません。 え、大人向けのコマンガ、当時は大人漫画 と言われるジャンルでした。この大人漫画 は風やユーモアなどを非常にシンプルな線 で描くというとこに特徴のあるもので、え 、手塚が描いていたようなストーリー漫画 の形ではなかったということには注意が 必要です。で、そういったそのストーリー 漫画を載せていく媒体としてのコミックス の発行は1960年代後半、

10:52 1966年に相感された子供プレスチャの ダイヤモンドコミックスや同じ都市に、え 、同じく相感されている小学館の ゴールデンコミックス、秋田書店の サンデーコミックス、また収営者や朝日園 その社などからも、え、コミックスの シリーズが出されるようになっており、 この年が、ま、ある意味コミックスの元念 と言える都です。で、このコミックスを 新書版の単鉱本というものは長編の ストーリー漫画を再録する目的で相関され ています。すでにこの当時は様々な、え、 漫画雑誌もすでに、え、相関されておりで 人気を拍していました。で、漫画に

11:40 慣れ下しんだ人たちというのも徐々に年齢 層が上がってきて漫画を所有するという、 え、少しそういった欲望を持つ、え、空気 も生まれていたことが、え、その背景に あると考えられます。 ただ、え、この1966年に相、え、 コミックス のレベルのうち、あまり商業的な成功は 納められるところはそれほど多くありませ んでした。 数少ない成功例としては秋田書店の サンデーコミックスがあげられますけれど も、このサンデーコミックスは細胞09と いう石森翔太郎の書いた作品を、え、その

12:26 第1弾の、え、シリーズとして出してい ます。 で、それがあの当たったんですね。で、 この成功もあってやがてくるコミックスの 、え、様々なコミックスの発行につがって いくことになります。 1960年代後半に登場してきた、え、 コミックスのレベルにおいてはその収録 作品というものは必ずしも、えー、その 出版社が出している雑誌 からに掲載されていた漫画ばかりではあり ませんでした。え、雑誌出時時の反元と コミックスの反元が一致しないということ はあり得たのです。例えば、え、秋田書店

13:13 のサンデコミックスで出されていた細胞 009はそこに掲載されている作品自体は 、え、秋田書店の雑誌に掲載されたもので はなかったりしました。こういった状況が 見られたのは漫画単鉱本を所有するという 、え、ま、欲求が 空気として感じられるようにはなったとは いえ、やはりまだまだ漫画は読み捨てと いうことが前提で、漫画単鉱本自体が 売れる商品として評価されていなかった ことを意味しています。 雑誌に掲載された漫画をまとめて売って 売れると思ってたらやっぱりその、え、

13:58 雑誌を、え、発行している出版社が、え、 コミックスを自ら出すはずなんですが、 そうなってなかったわけです。 ただ1967年、え、1966年が コミックス元年と言える年ですけれども、 その翌年の1967年に、え、登場した 江談者コミックス、ま、これは今も続い てるコミックスのレベルですが、え、これ が登場して以降雑誌との連続性を意識した 商品展開というのは徐々に、え、増えて いくことになります。 ただ、あの、コミックス観光においては、 え、やはり人気作品を選別して、え、 コミックスを出すということが、え、当時 はされていました。

14:44 今は例えば週刊少年ジャンプなどは、え、 連載された漫画は全て打ち切られたものも 含めて、え、コミックスとして発行して ますけれども、金寿司もこの時期はそうで はなかったのですね。 そういった状況の中でコミックスを中心と したビジネスモデルが漫画業界に導入さ れるきっかけとなったのは1970年代の 石油ショックオイルショックでした。 これによって紙不足が日本では起こるの ですけれどもそれによって各出版社は雑誌 用の並み原せざるを得ませんでした。漫画 雑誌も例外ではありません。

15:33 広告というものは漫画雑誌だけでなく雑誌 というものの売上において 多くの上糸を占めています。その部分が なくなることは収入が大きく落ち込むこと を意味してます。 その落ち込み分をカバーするためにそれ までコミックスを出していない出版社も 漫画単鉱本を発行するようになっていき ます。 雑誌で掲載された漫画をまとめて コミックスで再録するという流れがこの 時期に出来上がっていくのです。

16:21 そういった状況の中で漫画雑誌や コミックスを専門に扱う書店漫画専門店も 登場していきます。 1980年代専門店の走りと言えるものは 大阪のワンダーランドという漫画専門店と 東京の漫画の森という、え、書店が挙げ られます。このうち漫画の森はもうすでに 、え、存在していないのですけれども、 ワンダーランドは現在も大阪日本橋におい て1店舗が営業を続けています。 ま、こういった、え、漫画文化、現在に 至る漫画文化が1970年代、そして80

17:10 年代頃に確立されてきたというのはこれ までも見てきたかと思います。 1980年代の日本経済は大変を定してい たこともあり、え、様々な雑誌が各出版社 から出され、そしてその雑誌を中核として 、え、ポップカルチャーあるいは若者文化 というものが様々に鼻開いていくことに なりました。また漫画雑誌に関しても 1990年代半ばに至るまで現在も続く 様々な雑誌が発行されていきます。例えば ゲーム業界で名はせた、え、具体的には ドラゴンクエストというヒット作を当たっ たスクエアエックス。今当時はエックス

17:58 でしたけれども、え、そのエニックスが、 え、月刊少年ガンガンという雑誌を 1990年代に入って発行していきます。 また角川書店も 少年エースという雑誌を発行するなど 、ま、この時期漫画雑誌というものは、え 、様々に出され、そしてそれが、え、その 後も長く続くという、え、状況が、え、 出来上がっていくのですけれども、一方で 90年代に入っていく中、雑誌全体の売上 も、そして漫画雑誌の売上も、え、加工線 を辿っいくことになります。そしてその中 で漫画業界においても売上における

18:44 コミックスの非重というものは増すことに なります。 2010年代電子書籍市長が本格化する中 において 電子漫画、デジタル漫画の存在感が増す ことになりました。とりわけ、スマホの アプリを通じた電子書籍の利用、電子漫画 の利用というものが進んでいくことになり ます。 一方で漫画は実写映画、アニメなどへの再 利用 可能なものとして日本のコンテンツ産業の 中核的存在になっているという状況も作ら れていきました。 ま、こういった状況の中で、ま、漫画文化

19:30 、漫画産業のあり方というのは変わらざる 得ない状況にあります。これを第11回の 事業までで見ていきたかと思いますけれど も、今後どういった、え、展開が考え られるのでしょうか? これまで何度も示してきた図ではあります が、日本のコンテンツ産業においては漫画 は大変重要な役割をになっています。 厳しい雑誌の中での競争を勝ち抜いて人気 を獲得してきた漫画というのは物語として またそのキャラクターとしても、え、優れ

20:16 た価値を持っている、え、ま、言うならば マーケティングを終えている、え、ま、 コンテンツとして、え、捉えることができ 、そしてその作品というものは、ま、 アニメ化したり映画化したりドラマ化し たりしても多くのファンを獲する可能性を 持った有料コンテンツと捉えることができ ます。そのために、え、日本のコンテンツ の産業においては漫画を何度も再利用して いくワンコンテンツマルチュー型産業が 成り立っています。 このことを踏まえてもや出版社という枠組 を超えて事業を展開するという会社も現れ

21:03 ました。 例えば1945年に創業した角川書店は 元々出版社ですけれども、1970年代 後半から自社の出版物、小説などの映画 政策を手掛けるようになり、そして 1990年代に入っていくと漫画やライト ノベル を中核とした形で、え、様々な メディアミックスの作品展開をしていき メディアミックスというのはある コンテンツを、え、異なるメディア、 例えば小説を漫画のコミカライズ、 あるいはアニメか、あるいはドラマか、 映画か、ゲーム化というような形で、え、

21:50 様々なメディアで再利用していくことを 指しますけれども、まさにこのワン コンテンツマルチュースというものと メディアミックスはほぼイコールです。で 、そういった、あの、各、え、事業という ものを出版社が手掛ける状況が見られる ようになりました。その代表格が角川です 。角川はもう出版社としての角川書店と いう名前を使わずに、え、門川という、え 、アルファベットの名称で映像事業や音楽 事業、ゲーム事業、教育事業にまで手を 出すようになってきています。 もはやメディア複合企業として 角川は成立していると言っても過言では

22:37 ありません。そしてそのことは有料 コンテンツである漫画を多数抱えている 様々な出版者もそうなっていく可能性を 秘めていると言えます。 一方で日本における漫画産業においては デジタルコミック、電子コミックの売上が 非常に増加している状況があります。これ はもうすでにこれまでも何度も取り上げて きました。 19年は鬼滅の刃がアニメ化されてヒット したこともあって、ま、それによって紙の

23:22 コミックスの売上が伸び、さらに2020 年はコロナ禍によるすご需要もありつつ、 さらに事術回線や東京リベンジャーズが ヒットしたこともあって、紙の売上は さらに増加することになりました。しかし それでも電子書籍、え、デジタルコミック の売上がさらに伸びていくことで、えー、 もはや漫画を電子で読むということが 当たり前になりつつあります。 その状況化の中でこれまで、ま、 コミックスをあの売るということを中に、 え、置いてきた漫画産業が どういった変化を遂げていくことになるの

24:07 かということは漫画文化を巡る大きな問と 言えます。こういうようなことを前提にし ながらこの後のビジネスモデルのお話を 聞いていただければと思います。 ここから現在の漫画産業のビジネスモデル を把握するためにピクトを使ったお金と物 あるいはサービスの長いの把握について 解説していきたいと思います。 ここから漫画産業のビジネスモデルを理解 していくためにピクトによるビジネス モデルを用いた図表記の方法についてお 話ししていきたいと思います。 この方法は3W1Hメソッドと呼ばれて

24:56 まして、板橋サトルさんという方が 2010年に提唱した考え方です。 この3W1Hメソッドによって 漫画産業のビジネスモデルをかなり単純化 する形にはなりますけれども、分かり やすく、え、捉えて、え、いくことが可能 になります。この3W1HMッドに関し ましては、インターネット上にその方法に ついて詳しく説明したページがありますの で、関心のある方はこのスライドにも表示 されているURLにアクセスしてもらえれ ばと思います。3W1Hメソッドで、え、 Googleなどで検索すれば、え、その サイトに生きつくことはできるかと思い

25:43 ます。で、この3W1Hメソッドの基本 原則と言われるものは3つありまして、 それについてまず紹介しておきたいと思い ます。 まずビジネスというものは交換によって 成り立っているというものがその基本中の 基本です。 ビジネスモデルと言うとついつい、え、 複雑な、え、図を描いてしまいそうになり ますけれども、そうではなく単純に ビジネスを捉えていくということを基本に しています。 実際にビジネスモデルを運用する段階に おいては様々な要素変数などを考えていく

26:30 必要がありますけれども、まずその ビジネスを大掴みしていくためのやり方と してこのピクトによるビジネスモデルが あります。 ですんでビジネスは交換の延長線上にある 誰かと誰かが物あるいはえ何かを交換し 合うというところが原則にある。ま、 コミュニケーションが原則にあるという ことを、え、まず第1に捉えるんですね。 で、2点目の基本原則というのがビジネス 3W1H で2組の交換ペアを構成するということ です。これだけだと、え、少し分かり にくいと思いますので、3W1H、ここで 言うとビジネスh

27:15 と呼ばれるものなんですが、え、それに ついて、あの、簡単に説明しておきたいと 思います。あの、ビジネスにおいては誰が 誰に何をいくらでという形で、え、商品や サービスが提供されます。 は漫画ビジネスにおいては出版社が読者に 対して 漫画をいくらで提供するかということが 例えば思い浮かぶことができるわけですが 、こういったその交換ペアというものを、 え、考えていくわけですね。 で、この、ま、交換ペアを、え、ま、表す

28:01 時に使うのが3番目の基本原則に書かれて いる簡単なシンボル記号ピクトです。 ピクトというのはピクトグラムの略として 、え、通常を用いられるものですけれども 、ここではある単位を示すシンボル記号の 意味として用いています。この、え、 シンボル記号を使ってビジネスを構成し てる要素を表現して図表記するというのが この3W1Hメソッドのやり方となります 。え、そのことを踏まえて、え、これから のお話を聞いてくださればと思います。 改めて3W1H について具体的に見ていきたいと思います

28:46 。 3W1Hメソッドを提唱された板橋さんは ビジネスの基本4要素として3W1Hを 捉えます。ビジネス、え、すなわちその 交換が行われる時に3W1Hというのは どう配置されるのか実際見てみたいと思い ます。 まずビジネスにおいては、えー、商売を するもの、そしてその人から、その商売を する人から、え、商品あるいはサービスを 購入する人がいます。 そして、あの、その両者の間には何を、 えー、ものかサービスかを提供が一方が

29:35 一方に提供し、そして一方が一方にそれを いくらかのお金を払って、え、購入すると いう形を取ります。ですのでビジネスと いうあの領域においてはまず誰がふう そして誰にフーム 何をふわっと いくらでハウマッチ 誰が誰に何をいくらでえ提供しているのか というのがえ問われていくことになります 。 漫画産業においては出版社によって 読者に

30:21 様々な出版物ま漫画産業の場合は漫画に なりますが漫画を提供するという形になり ます。そして読者は出版社にお金を支払う という関係性が成い立ってることになり ます。これを図の形で捉えていくというの が3W1Hメソッドの考え方です。 で、ピクト、え、簡単なシンボル記号を 用いてそのビジネスを捉えていくという時 に、ま、非常に単純化した形で、え、 それぞれの、え、図に意味を持たせてい ます。まず資格で示されるものは法人。 これは、え、法の率の上で人扱いされてる

31:10 、ま、組織のことを意味します。ま、言う ならば組織会社やNPO法人なんかをです ね、えっと、考えていただきたいんですね 。で、一方で、えっと、個人を意味する ものは、え、人型の、え、図となります。 これはあのビジネス上においてはえっと 法人を相手にするビジネスもあれば、個人 を相手にするビジネスもあるという形で、 この法人と個人という形で、え、表記が 分かれているということになります。 ま、私たちは多くの場合、個人として、え 、ビジネス、え、何か商品を買うという 消費者の立場で、え、関わることが多いの で、え、ついついあの商売ビジネスの現場

31:58 では、え、個人相手の商売があのなされて いるものと理解しがちですが、実際の ところは、え、会社同士のやり取りという のがそれよりはかに大きな、え、経済規模 を持っていたりします。ま、それをあの 表示するためにこの、え、ピクトがあると いう風に理解してください。 ま、漫画産業の場合は基本的に法人側が、 え、個人に対して、え、商品を提供すると いう形になります。で、その商品あるいは サービスなどを表すものはもう非常に単純 な図丸で、え、それを示します。そして それに対する、え、報酬、え、としては、 ま、この場合は円マークを使いますが、え 、ま、お金のマークを使います。ま、価格

32:45 や売上を意味する、え、そういったあの マークですね。 で、これによって、え、フ、フーム、 フォワット、howmuchの部分を表現 してきます。で、実際のところは3位そこ にやり取りを表す、え、矢印が関わります 。一方が商品やサービスを提供する販売の 矢印であり、そしてもう一方は、え、 支払いを、え、ま、ビジネスにおいては、 ま、資本主義ですからお金を、え、支払う ことになるので、その支払いの矢印という のがあることになります。これが、え、ま 、あの、ある一方のとフームの間で、え、 やれ、やり取りされる矢印となります。

33:33 一方で、え、時間経過伴って利益、あの、 あるいは何かしらのビジネスが発生する、 新しいビジネスが発生するということも あるので、え、時間軸を表す縦軸の矢印と いうのも、え、この、え、ピクトの図に おいては用いられます。え、下向きの矢印 にあの横にt、ま、タイムですね、時間と いうことを表して、え、時間経過を指すも として、え、この場合は用いていきます。 で、これらの、え、ピクトを用いて 漫画産業のビジネスモデルを捉えていこう とすると次のようになります。 ここまで説明してきた、え、雑誌で掲載さ

34:19 れた漫画をコミックスにまとめて 読者に販売していくビジネスモデルをこの ピクトを用いて図するとこのような ビジネスモデルを描くことができます。 ちょっと矢印の数やあの関わってる、え、 ま、シンボル記号が多いので、え、やや、 え、混乱する方もいるかもしれませんが、 ま、実際のとこ見ていくとすごく単純です ので、しっかりと抑えてもらえればと思い ます。 ここで、え、ポイントになるのはやり取り 、その矢印が、えー、右側左側に行って いるのが何個あるかというところをまず

35:05 捉えてみて欲しいんですが、全部で4つ あります。そして、え、それぞれに 商品を提供する側、そしてそれを購入する 側というものが、あの、います。 で、この場合まずあの中心に捉えておくの は出版社となりますので、その出版社を 基本的に守護としながら、え、この ビジネスモデルについて解説してみたいと 思います。 まずその雑誌とコミックスをに関連した ビジネスモデルとしては、まず出版社は 雑誌、漫画雑誌をですね、え、読者側に 提供しています。で、読者側はそれを購入 して、え、雑誌を、え、手に入れるわけな

35:50 んですけれども、あるいは、ま、これが あの、電子書籍の場合でも同じく雑誌の、 え、デジタルデータを手に入れるためにお 金を払ってる形になりますので、え、同じ 、え、ようなやり取りがされるということ が想定できます。で、え、現在のですね、 ま、その雑誌というのは雑誌単体だけで なかなか利益を出すことは難しいです。え 、漫画雑誌も、え、その、え、例外となら ないところがありまして、え、漫画雑誌の 売上だけでなかなか、え、その雑誌に掲載 している、え、ま、漫画をにはですね、 それぞれ、え、作家さんに払う現行量等が あるわけで、あるいはもちろんそれに 関する印刷費、え、あるいは流通に関わる

36:36 コスト、え、人件費等等が関わってきます ので、え、なかなか雑誌だけそれを、ええ 、雑誌の売上だけでそれをカバーするのは 難しいんですね。で、ま、元々その雑誌の ビジネスモデルにおいては広告が非常に 重要な役割を果たしてました。出版社は、 え、雑誌の一部 広告スペースを、え、広告スポンサーに ですね、提供するわけです。ま、実際、 えっと、ビジネスモデル上ではこれ単純化 して描いてますが、え、実際は広告代理店 などが間に入るので、もう少し複雑な やり取りが、え、ま、実際されてるんです けども、ここは単純化して、あの、それを 言うと、出版社とスポンサーとの間に広告 スペースの提供にあたって広告費を支払う

37:23 というやり取りがあります。え、出版社は 、え、雑誌の一部を広告スペースとして 提供して広告から広告費の分のですね、え 、料金をいただくということをしてるわけ です。で、これで、え、これ、ま、あの、 までは、え、カバーできてる部分もあった わけなんですが、え、まず、え、これまで も説明してきましたように石油ショック、 オイルショックがあって、この広告 スペースが、え、減ってしまったために 出版社は区境に陥ったわけです。そして その穴埋めとして発行されたのが コミックスということになるのはこれまで も見てきました。で、実際コミックスと いうのはどういう形で、え、売るかと言う と、雑誌を買ってくれてる読者のうち、え

38:10 、ま、作品を気に入った人が、え、それを 保管するため、所有するためにですね、 コミックスを買うという形になるので、え 、雑誌購入者のうちの、え、一部の読者を 想定して、え、コミックスを販売していく という形を取ります。もちろん現在はもう 雑誌を読まないで、え、コミックス派と いう形で、え、コミックスで、え、漫画を 読み進めていくような、え、ドもいますの で、え、もう少しあの状況は複雑です けれども、え、通常想定されるのは、え、 ま、たくさんいる読者のうちの一部の、ま 、え、作品ファンが、え、そのコミックス を買うというようなことを想定します。で 、このコミックスの売上というのは最初は

38:58 、え、削減された広告スペースの穴埋めと して、え、作られた、ま、お金を得るため の手段だったわけなんですけれども、え、 このコミックスが今あの出版社にとっては 売上を確保する上で、え、利益を確保する 上で非常に重要な存在になっています。え 、ま、これはあのこれまでも強調してきた かと思います。 現在はもう広告の、え、売上あるいは雑誌 そのものの売上というのが期待できない中 でコミックスによって、ま、設けていくと いうビジネスモデルが、え、ま、とりわけ 、ま、2000年代に入ってからは、あの 、強まってきたというところが背景にあり ます。なお、ま、出版者が関わらない

39:45 ところの矢印が、あの、1つあります けれども、え、ま、広告を見た読者が、え 、その広告に掲載されている商品や サービスなんかを、え、ま、雑誌を読んだ 後に、え、ま、広告にあたる、え、ま、 企業から、え、購入する、え、ま、その サービスを得ようとするということが、 あの、やり取りしてあって、これが、えっ と、広告スペースによる、え、ま、広告 スペースを買っている広告にとっては、ま 、非常に資活問題の、え、やり、あの、 矢印の槍りになります。で、こういう やり取りを、え、ま、捉えていく、ま、 基本はあの、フームで捉えるんですが、 その、え、フームを複数、え、設定する ことによってかなり複雑なビジネスのあり

40:32 方も、え、分かりやすい図でですね、え、 示せるというのがこのピクトを用いた ビジネスモデル図鑑の強みだったりします 。ま、お金の矢印のところに特に注意し ながら、え、見るというところが、あの、 重要でしょうか。 まず今回は、え、紙媒体で、え、ま、 コミックスを売っていく、ま、ビジネス モデルを見ていきましたが、今デジタルの 領域が広がってくる中でこのビジネス モデルはやや変化をあの、しています。 それについては次回見ていきたいと思い ます。 雑誌で掲載した漫画をコミックスでまとめ

41:19 て再販していくという、ま、コミックスを 用いたビジネスモデルの現状を改めて整理 しておきたいと思います。 出版社の収益というとこに注目すると雑誌 の売上、広告の売上、コミックスの売上、 この3点が、え、出版社において、え、 重要な、え、ま、要素となることが分かる かと思います。一方で、え、雑誌を 読者に提供していく上では、また コミックスを読書に提供していく上には、 え、商品の製造生産コストがかかります。 作家への現行量、ま、編集者の人たちへの 人件費や編集作業にかかるお金、さらに

42:08 印刷費 などなどです。さらに流通コスト。これは 、え、運送はもちろんですが、売買本屋 さんに、え、下ろすことになりますから、 え、それも必要ですし、ま、保管するため には、え、倉庫が必要になりますから、 そういう、え、ま、倉庫代もかかってくる わけです。ま、こういった、え、諸々ろの あの費用がありますが、え、ピクトによる ビジネスモデルはそこはあの示していない という形になります。で、問題はですね、 今雑誌の売上、またそれに伴って広告の 売上も下がってくる中において、え、 コミックスを コミックスの売上によってで、え、これら

42:56 コストをですね、回収していくということ が、え、出版社には求められるようになっ てきているわけです。 で、そう考えていくと雑誌の存在とは一体 何なのかということになってきます。雑誌 はただのお荷物でしかないのかという、え 、発想が出てきてもおかしくないですし、 ま、実際にそう捉える方などもおられます 。しかし漫画雑誌には 何かしらこういった売上だけにとまらない 価値があるのではないかということについ ても次回見ていきたいと思います。これら 、え、今回の事業でお話してきたことは

43:41 まず、え、これまでの漫画産業のビジネス モデルを捉える上で、え、重要なポイント というのを伝えてきました。そしてそれが 現在変わりつつあるという、え、ま、状況 にあります。そのことを踏まえた上で次回 の授業を見ていただければと思いますので 、よろしくお願いいたします。 今回の内容をまとめます。 読み捨てが元々は前提だった漫画という 表現の作品を保存する媒体であった コミックスの登場の背景には漫画市連載の 長編ストリーンが人形海そしてそれによっ

44:30 て所有していく欲望が生まれたニーズが 生まれたということと関係があります。 このコミックスの形帯は1960年代後半 、ま、具体的には1966年以降に、え、 そのコミックスのレベルが様々に生まれて いき、そして1970年代オイルショック をきっかけにそのコミックスによって売上 を確保していく重要性が増したことで定着 することになったと言えます。 このコミックスの売上というものが出版社 にとっては生命線になる状況が現在の漫画 産業においては作られているんですけれど

45:16 も 漫画雑誌の売上は 最近富に低明してきています。そういう 状況の中でコミックスの売上の重要性は ますます増しているという状況にあります 。 その中では雑誌の役割とは一体何なのかと いうことが改めて問い直されています。 この問題意識を持った上で次回の事業を 受けてくださればと考えています。 今回の事業で参考にした文献は以下の通り です。漫画産業についてまず基本を抑え たい方はもうすでにかなり古い文系になっ

46:03 てしまいますが、中野幸さんが抱えてる 漫画産業論あるいは漫画進化論という本を 読まれることをお勧めします。また板橋 さんが書かれているそのピクト使に関する 本をここに紹介してますので、監視のある 方は図書館などで是非手に取って いただければと思います。 今回の事業内容はこれで終了となります。 お疲れ様でした。

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